【前編】「愛と、アートがある食事」スマイルズが提案するアートのある空間。

PLART編集部 2016.12.15
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12月15日号

東急中目黒駅の高架下に2016年11月に開業した複合施設「中目黒高架下」内、もっとも代官山寄りにその場所はある。

仕掛けるのは、スープストックトーキョーを立ち上げ、セレクトリサイクルショップ「PASS THE BATON」/ネクタイブランド「ジラフ」などを展開する業界のジャンルに捉われない会社「スマイルズ」だ。(スープストックトーキョーは2016年2月に分社化された。)

店の名は、「PAVILION(パビリオン)」
コンセプトは、「LOVEとART」
今回、お披露目会に参加させていただいた。
パビリオンのエントランスは昼と夜で分かれている。今回は夜のエントランスから入店しよう。

夜のエントランスは代官山側にある。

「入っていいの?」という門構えを勇気を出して入ってみると・・・そこにはなが〜い回廊
50mあるそうだ。短距離走をしたくなる数字だが、走るなんてもってほか。この回廊にはもうアートが点在している。いくつか紹介しよう。

暗闇の中、ライトを浴びているドカンが・・・

大西伸明《doramukan》(2013)

サカナクションのボーカル山口一郎さんの机。

サカナクション・ボーカル山口一郎さんの机。
来春あたりに「何か」がお披露目されるそう。

回廊の一番奥まで進むと・・・

ま、まぶしい!

ま、まぶしい!

よく見ると、店名が入ってる。

よく見ると、店名が入ってる。

いざ、店内へ!! 一番に出迎えてくれるのは・・・

名和晃平《Black ball》(2016)

名和晃平さんの作品だ。中心に向けて光が集められ、外に漏れる光が作りだす壁に映る影が妖艶でなんとも美しい。

西野達《What if someone finds out?(バレたらどうする?)》(2016)

こちらは、西野達さんの作品。一枚板のロングテーブルの上にべスパが浮いている。

よく見ると街灯に黄色いチェーンがつながっている。路上駐車してたのか?笑
この街灯を使用した作品がもう一点展示してある。その場は・・・、

《Stuck It In From Behind!》

西野達《Stuck It In From Behind!(うしろからぶちこめ!)》(2016)

「女性トイレ」だ。なので、男性は入ることはできない。

名和晃平さんと西野達さんの作品はコミッションワーク。コミッションワークとはその場所に合わせて制作されたアートワークのこと。

実はこの作品、男性トイレにも続いている。それどころか外の通路にまで貫いてコンクリートの部分が見えている。。。
コミッションワークでしか出来ないスケールの大きな作品となっている。

ちなみに、男性トイレでしか見ることの出来ないのが濱口健さんのこちらの作品。↓

濱口健《Imaginary Advertising #8》(2011)(上)
《Imaginary Advertising #9》(2011)(下)

ぜひ、それぞれのトイレでアートを楽しもう!!

店内は、どの席に座ってもアーティスト作品が楽しむことが出来る。

こちらの部屋は「懺悔室」。↓「白黒つけなさい」とパンダに言われる。

フランシスコ・ザビエルっぽいパンダ

色々、ツッコまずにはいられない。台詞はいつも違うので、聞き逃さないように!

また、専用通貨なんてものまである。それが「ROMAN」である。

PAVILION専用通過「ROMAN」

ROMANでしかオーダーできないメニューや、エンターテイメントがかなり楽しい。
例えば、下はボトルキープならぬ、著名人の樽キープ飲むことができる。
そうそうたるメンバー。憧れの経営者、クリエイター、アーティストのキープ樽の中身を頂戴してみてはどうだろう?

業界のジャンルを越えるスマイルズだからこそ、成せる人たちの「樽揃い」だ。

スマイルズ代表・遠山正道さん

「海外や国内から東京に来た誰かを連れて行きたくなるような場所になるといいなという思いがあった」と語る遠山さん。
そんな彼はコレクターであり、経営者であり、そしてアーティストでもある。業界の越境はアートからインスピレーションを受け、経営や店舗に表現するスマイルズにしか表現できないであろう。最高の遊び心に溢れた空間を創り出せる想像力を見た。

まだまだ紹介しきれてないコンテンツも作品もあるので、実際に中目黒高架下「PAVILION」で、LOVEとARTを感じてみてほしい。食事に愛とアートを!

後編は同日、中目黒高架下内にオープンしたスープストックトーキョー中目黒店を紹介しよう。
ここには遠山さんがコミッションワークされた作品(壁)がある。

【後編】「素材とのコミッションワーク」そこにしかないこだわりを。

 

kakite  by kakiuchi naomi & photo by hashimoto mika


PAVILION
住所:東京都目黒区上目黒1-6-10 中目黒高架下
電話番号:03-6416-5868
営業時間:月〜金 11:30~15:00/17:00〜26:00、土 11:30〜26:00、日 11:30〜21:00
定休日:無休(年末年始をのぞく)
座席数:70席(店内48席、テラス22席)
URL:http://www.pavilion-tokyo.com



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