「アートフェア東京 2017」で、自分の琴線に触れるアートと出会う。

PLART編集部 2017.3.15
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3月15日号

本日3月17日(金)から19日(日)まで東京国際フォーラムで行われる「アートフェア東京」。日本最大級の国際的なアートフェアである同イベントは、今年で12回目の開催となる。

2017年のテーマは、「Art is Alive −アートに近づく、アートが近づく−」。アートをひとつのコミュニケーションツールとしてとらえ、日々の生活のなかに息づかせることを提案している。会場内には、古美術や工芸品、フォトグラフィーや現代アート、立体的な作品にいたるまで、さまざまなアートが並んでいるため、きっと自分の琴線に触れる作品に出会うことができるだろう。

特別な企画展を行う「スペシャルセクションズ」のなかで今年の目玉となるのが、テクノロジーアーティストSputniko!さんによるアートカーだ。女性アーティストがアートカーを手がけるのは今回が初の試みだという。

「TRANCEFLORA」というコンセプトで、ランボルギーニ・ウラカンRWDスパイダーに、蛍光色のカラフルな塗装を施している。「TRANCEFLORA」とは、Sputniko!さんが手がけてきた光るシルクを使ったプロジェクトの総称。蚕にクラゲや珊瑚のDNAを組み込んで開発した蛍光マユの、繊細ながらも力強い光で堂々たるスーパーカーを包み込んでいる。

また今年度は「東京ガールズコレクション 2017 SPRING / SUMMER」とのコラボレーションも展開。アートとファッションを連携させることで、若い世代とのタッチポイントを生み出す狙いだ。一部の作品は写真撮影やSNSへの投稿が可能で、作品の前では女性の姿が多く見られた。

今回の「アートフェア東京」には、国内外合わせて150軒のギャラリーが出展しており、広大な会場内にはさまざまな種類アートたちが所狭しとひしめき合っている。ふだん、アートに触れる機会が少ない人にとっては、膨大な数のアート作品に四方を囲まれるというだけで稀有な経験だろう。

幼少期、アルミホイルを使って工作をしていた原体験から、1枚のアルミを使ってさまざまな植物を立体的に形づくった三家俊彦さんの「The Aluminium Garden Structual Studies of Plants」や、折り紙から着想を得て、絵を立体的に見せることで空間の広がりを表現した吉野ももさんの「Kami」シリーズ、女性なら思わず手に取りたくなってしまうほど可愛らしい園部悦子さんのジュエリーなど、魅力的な作品ばかりだった。

そして、多くの報道陣や一部の招待客の前で行われたオープニングセレモニーには、内閣総理大臣夫人・安倍昭恵さんが登場。「アートフェア東京」の開催を祝し、以下のように語った。

「2016年、日本のアート産業の市場は約3,341億円と、映画やアニメといったエンターテイメント業界を大きく上回る規模となっています。最近は、特に若い世代の方々が自分の気に入ったアート作品を購入される事例が増えてきていると伺いました。自分の心に響くアートとの出会いは、自分の人生をより豊かにしてくれる宝物ような経験となるはずです。今後、若い世代の方々がバッグや時計を買うのと同じような感覚でアート作品を購入するようになってくれること、そして日本の素晴らしいアート作品が世界中に広がっていくことを期待しています

オープニングセレモニーには、東京ガールズコレクションを
代表してモデルや女優として活躍する香里奈さんも登壇した。

「アートフェア東京」には、日本の伝統的な工芸品や海外のアーティストが手がけた現代アート、絵画に写真、立体作品など、ジャンルも表現方法も多岐にわたるアート作品が並んでいる。そのなかを歩いていて驚かされたのが、ひとつとして同じような印象を受けるものがないことだ。人間の表現力やクリエイティビティというものは、こんなにも多様性にあふれているものなのかと驚嘆した。

自分のライフスタイルのなかに、アートを取り入れたいと思っているなら、その第一歩として「アートフェア東京」は最適な空間ではないだろうか。難しいことはわからなくても、多種多様な作品のなかからきっと自分の「好き」を見つけることができるはずだ。

 

kakite & kikite : 近藤世菜 / photo by Hiroyuki Otaki /EDIT by:PLART & BrightLogg,Inc.


アートフェア東京2017
開催期間:2017年3月16日(木)〜3月19日(日) ※16日は招待制
会場:東京国際フォーラム ホールE・ロビーギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内3-5-1
入場料:1DAYパスポート(当日) 2,800円 / 1DAYパスポート(前売) 2,300円
※全て税込み

■PROJECTS 出展ギャラリー例
FUMA Contemporary Tokyo | 文京アート(金巻芳俊) / 雅景錐(詫摩昭人) / HARMAS GALLERY(高橋大輔) / 四季彩舎 (山村龍太郎毅望) / KEN NAKAHASHI (エリック・スワーズ) / サテライツ・アート・ラボ(森 勉) Satoko Oe Contemporary(金氏徹平) / SHUMOKU GALLERY(富永祥烟)

■PROJECTS ガイドツアー
日程:3月18日(土) ※ツアー時間、集合場所 後日発表
場所:ギャラリーエリア内 South Wing内「PROJECTS」各ブース

■Ron English ライブペインティング
日時:3月16日(金)、17日(金)
場所:アクセスエリア内メインステージ

■シャトルバス
乗降場所: 東京国際フォーラム1階 バス停留所、寺田倉庫 T-Art Gallery前
時間:※30分間隔で運行
17日(金) 11:30~19:00、18日(土) 11:30~19:00、19日(日) 11:00~16:00

■公式サイト:https://artfairtokyo.com/


 



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